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Darkness at Time's Edge / MARTYR
失恋船長 ★★★ (2020-07-08 11:18:03)
老舗オランダ産HM/HRバンドの2枚目。NWOBHM直系、メイデン印満載の前作から一転、より音楽性を絞り込みスケールアップすることに成功。破天荒なスピード感は薄まったが、アンサンブルの向上と際立ったベースのハリス色を抑え込みトータルバランスで勝負を賭けてきた。
王道スタイルではあるが、個性を磨き上げ鍛練した音楽性は揺ぎ無きメタルスピリット溢れるもの、その実直に彩られたヨーロピアンスタイルのサウンドは、無機質なソリッド感と憂い溢れる情緒が絶妙なバランス感覚を伴い絡み、音楽性に深みを与えている。
メタル特有のドラマ性、その広がりのある激奏激音にカタルシスを感じます。
既に1986年でも古臭い、古典スタイルを真っ向勝負で挑んでいるからです。ここまで、丁寧に作り込み細部に拘られたらメタルを愛するものとしてグッときますよね。
パッと聴けばスピードが足りない、地味だと感じるのだろうけど、2枚目にしてドーンと構えた牢名主感に、不敵やなぁと思いましたね。
2019年に我が国でライブを行い、記念すべきライブ盤もリリースしている、オランダの生ける伝説。愛すべき正統派スタイルに拘りを持つマニアなら、一度はトライして頂きたいバンドですよ。

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