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Rock the Block / KROKUS
失恋船長 ★★ (2020-07-27 17:54:09)
再びシンガーの座にマーク・ストレイスが復帰したアルバム。とにかくメンバーの出入りの多いバンドだった。
そのマークとフェルナンド・ヴァン・アーブが中心となり、制作された音楽性は実に古典的なロックスタイルへと回帰。4枚目のアルバムで感じられたNWOBHMを意識した作り込みよりも古いスタイルへの帰還。前作の凡庸な音楽性から比べればフックもあるし、メリハリもある。それだけに感触は良くなっているが、そう何度も手にしたくなるほど、即効性も攻撃力もなく、プログレ時代の次にやっていたような古めかしい、ロックを現代的なエッセンスを盛り込み作り上げた一枚となった。決定打に欠けるが、前作の汚名を返上する役目は果たしている。
14曲あるので、やはり血が滾る熱血ハードロックが聴きたいと思うのがファン心理というものですが、それも人それぞれ、求めるもので評価も分かれるでしょう。
前14曲、その大半がシングル向けのキャッチーなロックナンバーで埋め尽くされた今作。スイスでは売れたんだから、この回帰作は必要だったんだろう。

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