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Sergeant / SERGEANT
失恋船長 ★★★ (2020-07-30 16:25:40)
スイスとイギリスの混合チームによる1984年にリリースされた1st。オープニングはキャッチーで弾むような陽性ロックで幕開け、その素直さに思わず笑みもこぼれますが、二曲目以降も割と陽性のロックナンバーが顔を出す構成、そこに爽快感のあるキーボードを隠し味に、ハード目のギターも飛び出し、硬軟のバランスを上手く取りながら、スイスと英国の競演を楽しめます。
歌い手もオライアンことマーヴィン・スペンス辺りを思わせるエモーションとソウルフルな歌声を持っており、後に
Forcefieldに参加した人物でも知られているように実力は十分。この英国的湿り気とスイスの爽快な風を受け止めながら、楽曲の魅力を適切に伝えてくれます。
ハードな面をしっかりとアピールしつつも、泥臭くない洗練度、行きすぎる前の産業ロック勢からの影響も強い普遍的音楽。歌モノマニアなら大いに楽しめるでしょう。一撃必殺はないかも知れませんが、味わい深いマニア泣かせの堅実さがたまりません。

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