この曲を聴け! 

Born Innocent / ALCATRAZZ
kamiko!(2020-08-02 11:28:36)
米産正統派HR2020作
あまり国内盤は買いたくないのでボーナストラックのない輸入盤を一応ゲット。
参加しているギタリストではクリスインペリテリが好きなギタリストだ。グラハムボネットはレインボー時代もいいが、個人的にはStand in lineを最も愛聴した。
職場にはライブにも出かける熱心なインペリテリファンのオバチャンがいて、一応話を合わせる目的で最近の作品も一聴はしているが、このテの作品を
積極的に買わなくなって久しい。年齢を重ねて、ぼつぼつリタイアする友人バンドマンも出て、遺品として遺族から譲り受け流れ着いたインギーやヴァイのCDや
スティーヴヴァイモデルのギター新古品やエフェクターの類が、ケースから出されることなく我が家にはある。そういう経緯からインギーやヴァイの作品は
ワリと揃っているが、殆ど手に取ることはなく、近作のヴァイ作品は未聴のまま収納されてて、イマイチ興味がわかないのが正直なところだ。
ボク自身がギタリストならこういう作品に対する愛情も違うんでしょうが、このテの作品には新しい何かを期待することは一切無く、当時の空気を体感したり、
バンドをやっていた頃のノスタルジーに浸れればそれでいい。そこのハードルはクリアしてて、なかなか楽しく聴くことができる。
参加しているギタリストのポテンシャルが凄すぎるので、魅せる味わいは相当に深く、ギターのトリッキーな演奏は白熱して結構アツい。
ただ、通して聴いた最初の感想としては、グラハムボネットの歌唱力が年齢的なものなのか、パワーダウンしており、なんとか力強く歌おうとして
随分と肩に力が入ってそうな感じに聴きとれる。正確な音程よりもやや下方にズレがちで、伸びやかさを欠いてブレているのが残念。
なので周囲の演奏者がヴォーカルをバックアップしようと頑張っているような雰囲気が漂い、そういう光景が脳裏に思い浮かぶ。
好きなギタリストであるインペリテリ参加度も僅かで、ボクとしては、どうもシックリとこないなぁというモヤモヤ感が残る作品になってしまった。

→同意