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The Erosion of Sanity / GORGUTS
kamiko! ★★★ (2020-08-07 21:57:59)
カナダ産オールドスクールデス1993年作
3作目で全く別バンドのように化けたのは、メンバーを一新したことによるんだろうと思う。ボクは当然この作品までの初期2作品が好みだ。
疾走感豊かな、現代のブルータルデス寄りの路線ながら、気持ち悪いメロディやドゥーミーなキザミのようなオールドファン好みの
リフを織り交ぜた作風がいい。また、当時のデスメタル勢は群雄割拠の戦国時代で、鉄板バンドが数多くひしめき合っていたことや、
バンドロゴ・バンド名・ジャケからくるイメージで、どうしてもB級のイメージが拭いきれないところがあった。
ヴォーカルスタイルも、当時の鉄板バンドに比べると、ちょっとダサく聴こえる。ボクはそういうテイストがとても好きだった。
聴いた回数は佳作の処女作の方が圧倒的に多いが、作品自体は2作目の方がかなりレベルが高い。処女作にあったポンコツ感が全く無くなり
疾走感がありながらも、どこか粘り気のあるギターの味わいが素晴らしい上、タイトになったドラムなど、音響的な凄みが随分増した。
奇抜な曲構成に光るモノがあるにも関わらず、一本調子になりがちなパートが多い楽曲が特徴。そういうところも含めて
ボクはB級愛を持って愛聴していたかな。

→同意