この曲を聴け! 

Symphonic Terror - Live at Wacken 2017 / ACCEPT
Tamasa ★★★ (2020-08-09 01:48:38)
DVDも楽しめるが、個人的には音のみの方がより心に迫る。
ACCEPT単独、ウルフのソロ「ヘッドバンガーズ・シンフォニー」、ACCEPT with オーケストラという3部構成だが、やはり圧巻なのは第3部(CDではDisc2)。冒頭の「スラブ行進曲」からソロまるごと「エリーゼのために」な「Metal Heart」の少々無理矢理な感じを何となくイメージしていたが、良い方向に覆された。はっきり言って、どれも原曲より良い。パワーも全く失われておらず、まるでこれが本来のあるべき姿であったかのようなドはまりぶりに驚いた。背筋がゾクっとする極上の快感を味わうことが出来る。
これを聴くと、ウルフの根底には表面的ではないクラシックの血が流れていたのだという事が良く分かる。「ヘッドバンガーズ・シンフォニー」までは、ロックサイドからあちらへ出向いた、言ってしまえば既視感のあるもの。しかしこの第3部は、クラシックをこちら側に引き寄せ、対等な立場で完全に融合させた、奇跡的な名演である。

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