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...To Open the Passages in Dusk / PROFETUS
kamiko! ★★★ (2020-08-19 12:30:55)
フィンランド産フューネラルドゥーム2012年作
4曲全て10分超えの大作主義、超スローの白玉垂れ流し系人生残念ドゥーム決定版だ。恐らく同郷のエピックドゥームレジェンドThergothonの作風を
意識しているんじゃないかと思わせるのは、ベースレスというスタイルに現れていると思う。音楽性がかなり近い上、オルガンが前面に出ている作風
なので、濃厚なカルト臭がするのかと思えば、意外とカルト風味は適度な感じだ。ジャケが森林・湖・夜景という自然崇拝を思わせるからかも知れない。
真性な超スロードゥームなので、少々の淡白さなら平気といった程度ではこの遅さにはついていけない。せっかちな人は絶対手を出してはダメだ。
同郷Thergothonはもちろん、Skepticismあたりがツボの人には最適なサウンドだ。ただ、超ヘヴィなフューネラルドゥームに慣れていると
若干音圧が物足りなく感じるかも知れない。しかしそこは、むしろThergothon的だとボクは解釈している。
ロングトーンのノイズやシンセ、ハーモニクスの響きを巧みに操り、時間をかけて徐々に盛り上げていく手法が素晴らしく、フィンランド産の濃さが
凝縮しているな、と感じる。

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