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Vol 4 / BLACK SABBATH
kamiko! ★★★ (2020-08-20 22:32:12)
英国産ロック1972年作
サバスの盤をレビューするとしたらこの盤は外せない筈なのに、ココに来たばかりの頃には敢えてレビューしていないのが笑える。
とりあえずボクの嗜好から、当時はジャケが気に入らなかった上、アルバムタイトルが「Vo.4」というナンバリングタイトルというところに
趣きを感じなかったんだろう。昔からそういうところにコダワリがあって、盤の評価の約3分の1くらいは、ジャケと雰囲気なんだよね、ボクは。
しかし、タイムリーに経験した世代の人たちはきっと、このオジーのシルエットジャケは百点満点で狂喜したんだろうなぁと想像する。
年齢を重ねて、サバスサウンド自体にノスタルジーを感じるようになった今、逆にこのオジーシルエットジャケが美しく見える。
前作Master of Reality(1971年)は、ドープスモーカー的背徳感やヘヴィネスが感じられる上、判りやすい鉄板曲が多かったが
この盤は、前作で濃厚だった毒気がほんの少し抜けて、純粋にロックサウンドの醍醐味を楽しめる内容になっていると感じる。
前作までにあった密室的な感じや、処女作のような墓場といったロケーションが脳裏にあまり浮かんでこず、狭いライブハウスの空気感で
映えそうなグルーヴと、キャッチーな旋律・リフが魅力だ。濃さとキャッチーさのバランス感覚が絶妙な盤だなと感じる。

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