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The Power of Redemption / 下山 武徳
失恋船長 ★★★ (2020-08-23 17:52:11)
ソロでは少々オッサン臭い匂いがする作品が多い下山兄貴。サーベルのような密度の濃いバンドで唄うのも良いが、もっとオーセンティックなサウンドにかぶりつく兄貴も見たいなぁという、ファンの期待に応えるかのようなソロアルバムをリリースしてくれました。日頃小さいところを一緒に回っている山本恭司に山下昌良や石原慎一郎、寺沢功一のベテラン組に、水野、磯田、本間の同郷ドラマー3人、恩讐を乗り越え共演機会も増えた島紀史。YUHKIとSYUのGALNERYUS組の合流にマッド大内も名を連ねる豪華ラインナップによる、ど派手なソロアルバムが2020年にリリースされました。ど真ん中のヘヴィメタルと向き合った兄貴、会心の一撃となるソロアルバム。待ってましたと心の底から思いましたね。
いい意味で肩の力を抜き、リラックスした歌唱スタイルを放り込み、その獅子なる雄叫びは北の大地を揺るがし、下山武徳ここにありと言わんばかりのハイパフォーマンスを披露。手練手管の寝業師たちの多彩な楽曲を、自分のものとし完璧に歌い上げています。この楽曲を引き連れソロライブと行きたいのでしょうが、今のご時世ではね(FLATBACKERのトリビュートバンドSOLIDBACKERもあったしなぁ)
豪華ラインナップを従え、自らの集大成のようなバラエティに富んだ楽曲を歌い上げた兄貴の剛柔兼ね備えた魂の歌声、サーベルよりも、伸び伸びと歌っている印象が強いのが因果ですかね。山本恭司作曲のバラードで占める展開に、あたしゃ胸が焦がれたねぇ。泣かされましたよ。本当に素晴らしい歌い手でした。このまま、ドメスティックな存在で終わらせるのは惜しい存在だよ。
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