この曲を聴け!
The Cycle of Existence / VOLTLAND
kamiko! ★★★ (2020-08-29 21:53:43)
ロシア産プログレッシヴメタル2017年作
ボクがロシアのショップで買い物する時のCD価格の相場はCD1枚600ルーブルくらい。日本円で1枚800円台くらいでゲットできる。
送料が勿体ないから、色々試聴して値段と相談しながらなるべく良質な作品を格安で大量に手に入れるようにしてるんですが
この作品は、最近ゲットした中でもワゴンセール並みの格安276ルーブル(最近の相場でも400円以下)で叩き売りされていた。
ボクの検索の仕方が悪いのかも知れないが、Youtube試聴回数が23回(既に3年経っているというのに・・)という全くの無名。
まあ、ジャケもバンドロゴもダサいし、バンド名もピンとこない。このジャケを見てこの新人バンドを買おうという人も少ないのかも。
しかし、侮るなかれ。ボクは試聴して一発で購入を決めた。相当ハイレベルで希少価値のある盤であることは間違いない。
メタラーが想像するプログレッシブロックど真ん中路線、テクニカルなメタルに70年代プログレ要素を盛り込んだ感じだ。
シンセをふんだんに盛り込み、理に叶った変拍子リフを多用し、イイ感じにアヴァンギャルドで、ドラマチックな曲展開をする。
演奏や録音状態も高いレベルにある。コレが何故叩き売りされているのかわからないくらい高品質なサウンドなのだ。
シンセを多用するメタル寄りのプログレッシブロックで良作はなかなか無い。あまりそういう音楽をやろうという人自体少ないのかも知れない。
この作品は、シンセの使い方や曲構成、ギターソロのセンスなど、70年代的プログレサウンドの手法をベースに新しい音楽を創造したいという
挑戦的な意欲がものすごーく感じられるアツい盤だ。ヴォーカルに若干癖があるので、聴き始めはナメてかかってたが、その壮大さに圧倒された。
特に5部構成の25分超大作のアルバムタイトル曲が激アツだ。鍵盤とギターが暴れ回り、曲展開が読めない複雑怪奇な感じは、70年代プログレファンの
心をガッツリ掴むに違いない。このまま無名で消えてしまうには惜しいバンドだ。叩き売りされているのでみんな買ってあげよう!
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