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Living in the Light / RAMOS
失恋船長 ★★★ (2020-09-02 02:03:03)
LE MANSとしてSHRAPNELから世に出たときは速弾き系だったが、次のTHE STORMでは一転メロディ派のロックバンドで活躍する腕利きギタリストとして再登場(LE MANSもSHRAPNELから離れたらメロディアスサウンドに変貌)、その類まれなセンスを生かし名を上げる。
今ではFRONTIERSお抱えというのか、仕事人として多くのプロジェクトに顔を出すギタリストの、ジョシュ・ラモスがラモス名義でリリースした歌モノのソロアルバム。FRONTIERS仲間も多数参加、ケリー・ハンセンと共同プロデュースの立場をとり極上のメロディアスHM/HRサウンドを仕上げてきました。
シンガーにはジェフ・スコット・ソートがいたメロディアスロックバンドEYESにジェフの後任として参加していた、マーク・ウェイツの名前もあったりと、マニアなら食指も動くラインナップが集結、レーベルの安定感も手伝い容易に手が出せる布陣となっています。
楽曲中心、唄をたっぷりに聴かせる仕様ではあるが、軟弱なソフトロックとは一線を画す、ラモスのエモーショナルなギターが随所に顔を出し、曲を邪魔することなく絶妙なさじ加減で存在感を誇示。そのバランス感覚に感嘆あるにみ、ハードな曲もいいが、エモーションを込めた泣かせのバラードなどで聴けるソロは、彼の独壇場とも言えるハイライトシーンとなり、溜息が連発で駄々洩れですよ。
上手いギターと良質なメロディに抱かれ、日々の喧騒を離れ癒されたい。しかしロックな歯ごたえが欲しい、そんなメロディ派のマニアにはうってつけのアルバムでしょう。
シンガーのマークもジェフ・スコット・ソートの声にやすりを掛けスッキリとさせた声質で、歌い方もジェフにそっくりですから、このジャーニータイプとも言えるメロディアスロックにピッタリの人材だったでしょう。
キーボードやピアノの使い方も抜群、リズムプレイもキレがあり、良質な仕事をこなしています。流石はFRONTIERSだなぁ。

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