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Rock Ain't Dead / HEAVY PETTIN'
失恋船長 ★★★ (2020-09-02 12:47:14)
アルバムジャケットを見た瞬間からやってんなぁと、嫌な予感が頭をよぎるのですが、今作は焦点を絞ったことによりデフ・レパード化に拍車は掛かっているが、フォロワーとしてはトップクラスのクオリティを保持、むしろバンドの個性がギラリと光り見事に路線変更に成功。この程度でアメリカンなんちゃらで叩かれるのは酷である。
メジャーレーベルに打って出れば音楽性にメスを入れられるのは当然で、むしろ、彼等は初期の頃に見せたデフ・レパード臭さを巧みに昇華することで、大衆性とアーティスティックな面を両立させている。
もはや違うバンドレベルになったと言われれば返す言葉も見つからないが、多くのバンドが変換期を迎えていた時代の業と言えるだろう。
哀愁のメロディと大衆性を帯びたポップセンスを大増量、コーラスワークも厚みも増しビックロック化しているが、この泣かせ具合が絶妙な配合でアメリカン臭さを打ち消し、独自のスタイルを披露。統一感のある作風なのに飽きが来ないようバラエティに富んだ楽曲を収録することで、1stから流れてきたファンの戸惑いを受け流している。

個人的には、こっちを先に聴いたので、1stのシャープさに驚いたものである。そして、デフ・レパートに似たバンドと教えてもらったが、今作のマイルド路線よりも、1stに収録された数曲の方が、やりに行っていて驚いたものである。
感触はソフトケイスされたが音楽性の質は高い、NWOBHMファイターとしては見事に変貌した好例であろう。

でも1stから入った人が受け入れられないといった気持ちも理解できるが、オジサンとなった今では全然問題なしである。

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