この曲を聴け! 

Silver Screens / IVAN
kamiko! ★★★ (2020-09-06 21:03:54)
オーストラリア産デス・ポストドゥーム2020年作
油絵タッチのパープルを基調とした、ヒーリング系やアカデミックなジャズ系のような非メタルジャケ。ホントにドゥームなのか不安になったが
タイトル曲である1曲目が、かなり濃いドゥームで安心した。調性が全くわからないアヴァンギャルドなドゥームから始まり、徐々にシンセが登場する。
音叉のような振幅があるビブラフォンや弦楽を主としたシンセサウンドが融合され、メランコリック&エモーショナルなポストドゥームに変貌していく。
そういう音楽性でありながら、元々の曲構成や演奏スタイルが相当濃いドゥームなので、そのデスドゥームな世界から逸脱することがない。
真性なドゥームは1曲目だけだが、その濃いサウンドの余韻に浸りつつ、後続のシンセ中心の楽曲もシットリと堪能することができる。
このサウンドを聴き終えると、この非メタルジャケがものすごーくシックリくる。とりあえずここまで進化したポストドゥームは聴いたことがナイ。
暗黒や魔性、人生残念感を描いた一般的ドゥーム作品とは一線を画し、耽美なサウンドというのも若干肌色が違う、質の高い異端作品だ。

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