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TRIGGER / 本城美沙子 / 本城美沙子
失恋船長 ★★ (2020-09-15 15:20:13)
魔女3部作と呼ばれる初期のアルバム3枚を僅か2年以内にリリースしてきた彼女。そのハイペースぶりに驚かされるが、芸能界の恐るべしやり口に嫌悪感を覚えてしまいます。
短いスパンの中でリリースされた4枚目の今作は、一部ロンドンレコーディングも行われており、未沙子嬢がロンドンの地に足を踏み入れたかは不明だが、笹路正徳をアレンジャー&キーボードプレイヤーとして迎え入れ、バックにはメイデン脱退後、ポール・ディアノが結成したLONE WOLFのメンバーを迎え今作は制作されています。何故?LONE WOLFのメンバーが参加したのかに興味を惹かれますが、彼女が進んだ方向性はキーボードを前面に出した歌モノロックサウンドに移行。前作からライトなアメリカンロックもあったが、この歌謡曲にチョイ足しハードの路線に進んだのは、チョイと残念である。
確かにポール・ディアノも一発目の音楽性はライトな歌モノだっただけに、腑に落ちる点はあるのだが、ディアノと行動を共にしたツインギターコンビなど、もう少し見せ場を設けてやって欲しいと思わずにはいられない。また歌唱力で勝負できるわけではない未沙子嬢の、歌モノ路線が売れるとは思えないが、芸能界なんてなにが起こるか分かりませんが、やはり彼女のファン層を考えると中途半端と言わざるを得ないだろう。
X-RAYの藤本朗のコーラスが目立ちまくる⑤などを聴けば、尚更そういう気持ちになるのだが、昨今の、嬢メタルブームとは違うニュアンスの80年代型サウンドに耳を傾けるのも一興ですよ。あーだこーだと、勝手な憶測を立て楽しみのも温故知新ですからね。

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