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Sect of Vile Divinities / INCANTATION
kamiko! ★★★ (2020-09-23 01:28:30)
米国産デスメタル2020年作
ボクとしてはもはやこのブルータル度高めのデスメタルはしんどいんですが、近年ドゥーミーなパートを積極的に取り入れていることもあり
一応ゲットしてみたが、手数の多いドラムと真性なデスヴォイス、重厚なギターの怒涛のような真っ黒でドロドロなサウンドに圧倒された。
過去作品よりもドゥーミーなスローパートが増えた分、随分聴き易くはなっているが、アングラ臭のキツい特有の濃さは相変わらず健在だ。
彼らのサウンドは初期は圧倒的な音数とメロディを感じさせない無表情のギターを攻撃的に奏でるところに真性さがあり、更に独特の不協和が
背徳感を醸し出していた。その路線は大きくは変わらないが、近年作品や今作は後者の不協和の魅力をドゥームパートで聴かせるスタイルが
不穏で禁忌に触れたような感触をより強く引き出している。この不協和を生み出すギターの音像が同路線ブルデスに比べてワンランク上の高品質だ。
流石に長年アンダーグラウンドデスの帝王の位置づけにあるバンドだけある。凄まじい負のエネルギーが宿っているね。
しかし、やっぱりボクにはしんどい。疲れてクタクタになる。森林ブラックのブラストはOKでも、デスメタルのブラストはボクには重すぎる。
たぶんボクは頻繁に聴く盤にはならないだろう。しかしデスメタルフリークには猛プッシュしたいハイクオリティなサウンドだ。

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