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Flat Out / BUCK DHARMA
失恋船長 ★★ (2020-10-11 20:59:51)
BOCのギター兼ヴォーカルのドナルド“buck dharma”ローザーが1982年にリリースしたソロアルバム。BOCではやれない曲を思いっきりやるぞな空気もあるが、彼が歌うメロディなど、ひんやりとした空気が纏いBOCにも通ずる雰囲気が満載。②などを聴けば隠せないなぁと感じる。
続く③もどこかハーモニーの美しいソフトな曲なのに、どこか不気味と感じさせるのもドナルドの持ち味なんだろう。歌詞が分からないから、そう聴こえるだけなのかもしれないが、なんとなくそう感じさせる。
全般的にはポップでソフトケイスされたサウンドだ。ソロだけに彼のギターもフィーチャーさせている。クールでアーバンな感性、そこにロックな情熱が青白い炎を燃やし沸々と燃え盛る、誤魔化しの効かないインストナンバーの⑧などを聴けば顕著だろう。ラストはカヴァーソングで〆る構成もソロだからこそ許されるアイデア。
アーティストとしての彼のルーツたる音楽性を垣間見ることが出来るでしょう。個人的には、あまり重なる部分の少ないアーティストではあるのだが、アメリカ人なのに乾いた感性を持ち込まないセンスの持ち主であることに驚く。そこが彼の魅力でしょう。CD化の際にはボートラとしてGamera is Missingを収録。ゴジラの次はガメラなんかいとツッコまずにはいられない、いかしたインストナンバーですよ。

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