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So Far, So Good... So What! / MEGADETH
失恋船長 ★★★ (2020-11-23 16:48:28)
クリス・ポーランドとガル・サミュエルソンが揃って抜け、その後任に収まったのがジェフ・ヤングとチャック・ビーラーの二人、メンバーチェンジがもたらしたものなのか?ムステインの悪癖なのが、前作から比べると音質が劣化、逆に生々しくなったと言えるが、デモ並みに音質の悪かった1stを思い出したりと、ムステインやりやがったなとなる。

しかし、音楽性的には先鋭性の強い前作から、より間口を広げた音楽性へとチャレンジ。それが大成功したとは言い難いが(③のカヴァーは失敗だろう)、歌メロが強化されていたり、クリフ・バートンに捧げたバラード調のナンバーを収録したりと必ずしも否定されるような内容でもない。
やはり特筆すべきは、スラッシュサウンド特有の魅力、一寸先の展開を読ませないスリル、そしてムステインが醸し出す狂気が上手く機能しており、メガデスたる魅力を体感できる。前作のキレっぷりからすると見劣りするのだが、何を求めるかで評価も大きく異なるでしょう。

個人的には荒々しいメガデススタイルは健在。なによりテクニカルな要素も十分に補完している。なんだかんだ言ってもメガデスらしいアルバムですね。

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