この曲を聴け! 

Ouroboros / CONCERTO MOON
失恋船長 ★★★ (2020-12-04 12:09:08)
最近まで、初期のリメイクベストが出ているを知りませんでした。厳密にいうならば、After the Double Cross以降のアルバムを聴いたこともなく、井上の後任のシンガーのアルバムをチョイと聴き終了だった。
島紀史のアイドルオタクぶりが嫌いなのではなく、単純にアルバム自体が大味なものに進み、個人的な好みから外れてしまった。今回もリメイクだが、がなり気味の唄が台無しにするのではと、聴く前は懐疑的だった。
シンガーも新たに芳賀亘に変更。前任者を知らないとで何とも言えないが、初期の曲を歌うにはピッタリとも言える人材。ある意味、尾崎節を踏襲できるシンガーが唄っているという印象を受ける。正直、彼のパフォーマンスは甘い、まだまだとう印象が強いのだが、尾崎時代のギリギリの歌唱スタイルが、楽曲に刹那な響きをもたらし、ある種の悲壮感みたいなものがロックな炎となり燃え上がっていた初期が大好きだった身としては、物足りなさはあれど、パワフルな歌い手により中途半端なアグレッションスタイルから、抜け出して活動しているのなら、過去も辿り聞き直さなければと思いますね。
正直、昔の曲がメイン故に古臭さは否めないが、ある意味、このバンドの黄金期とも言えるので、入門編にはもってこいの一枚でしょう。最近出た新譜もこの方向性なら聴いてみよう。そして定額制サービスならではの出会いではある。

→同意