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今週のアルバム10選
失恋船長 (2021-01-02 17:50:22)
『2020年BEST』

火薬先輩に便乗してワタクシも一つ参加させていただきます。

順不同

①DAMIAN HAMADA'S CREATURES『旧約魔界聖書 第I章』
11月末にリリースされたダミアン浜田陛下率いるバンドのデビュー作。可愛い声の女性シンガーにも慣れましたので、いまではノリノリで聴いています。まだ多少の違和感はあるのですがね。
③と④の流れが大好物。陛下のコンポーズ力に唸りました。


②AXEL RUDI PELL『SIGN OF THE TIMES』
オマージュ全開、様式美メタルの牙城を守る勇者、我らがアクセルの最新作。もはや伝統芸能です。
イイとか悪いとかじゃない孤高の存在となりつつあるアクセル。廃れ行く音楽性を継承する姿に涙しますね。
もうお爺ちゃんだからなぁ、後継者いるのかねぇ?寂しくなるなぁ。


③VOLCANO『GODSPEED』
大和魂を震わす叙情派メタルバンド。今回は日本的なエッセンスを強め、世間とは逆張りのスタイルで勝負。個人的にはツボで大いに楽しみました。音楽に国籍や性別を持ち込むなといっても思想ですから仕方ありませんが、このバンドは本物なんだよなぁ。


④OUTRAGE『RUN RIOT』
ここにきて更に一段上のステージへと上り詰めた印象のある最新作。柔軟な姿勢からくる意欲とたゆまぬ努力が実を結んだのでしょうが、貫禄すら漂う圧巻のパフォーマンスに魅了。大人げないパンキッシュなハードサウンドの凄み。ヒリヒリとする焦燥感漲るハイテンションサウンドに飲み込まれました。凄いなぁ。このバンドに限界はないね。


⑤SHOTINO『Make A Wish』
若井望とポール・ショーティノの二人によるロックプロジェクト。豪華ゲストも迎え話題性に頼らなくとも通用する、実に芯の通ったハードサウンドで魅了。熱量の高いハスキーヴォイスに若井望の曲が機能するの?と懐疑的でしたが、聴いてびっくりの目から鱗でしたよ。彼のコンポーズ力に驚き、ポールの柔軟さに脱帽。恐れ入りました。


⑥LIONHEART『THE REALITY OF MIRACLES』
美しいハーモニーを生かした王道メロディアスHM/HRサウンドを聴かせてくれた復活後2枚目のアルバム。オリジナル色も強まり、独自性をアピールしているが、肩ひじ張らずに楽しめる優美なメロディが中心です。まぁ類型的な奴ですけどね。それでよいのです。


⑦ANTHEM feat. Graham Bonnet『EXPLOSIVE!! -studio jam-』
9月リリースのアナウンスがあったのに、12月にずれ込んでしまった。アンセムとグラハムの両者が再び手を組んだ企画モノ。今回はジャムセッション形式という音源に驚く。森川との共演に狂喜乱舞しましたね。
日本のグラハムは本家にも負けない貫禄を歌を披露。本当に贅沢な気分を味わいました。ライブならではのグラハムの歌い回しも最高。LOST IN HOLLYWOODなんて凄かったよね。


⑧BLUE OYSTER CULT 『THE SYMBOL REMAINS』
先行公開されたPVを見まくったせいで、リリース時にはアルバム全部を聴いた気分になっていました。ああいうの複雑ですよね。今だとMSGの新作がそうである。ラルフ・シーパースとマイケルがコラボ、MSGにロブ・ハルフォードが参加みたいなもんですからね。そりゃ、先行されたら聴きまくるでしょう。
そんなこんなで、アルバム時代の印象が薄めになりましたが、ベテランの貫禄と遊び心の溢れた会心作。新しい顔もコンポーズ力を大発揮。古くて新しい素晴らしいアルバムになりました。


⑨ALDIOUS『EVOKE 2010-2020』
ヴォーカルを変えてリリースされたリメイクベスト。これは2枚出ているので合わせ技でお願いしたい作品です。
個人的にはX-JAPAN以降の国産メタルの系譜になるので、ドストライクとはいかないが、スピード重視の曲には、多くの需要があると思うし、女性云々でケチをつけられるようなヌルイバンドではない。そんな彼女たちが海外で行われるNAMMのステージを見て脱帽。海外のマニアを狂喜させていたのも納得のハイパフォーマンス。そのど真ん中にいた、新しいシンガーに魅入りましたね。素晴らしい歌い手を手に入れた彼女たち、向かうところ敵なしでしょう。純粋な最新作が楽しみです。なんたって素人が撮ったNAMMの映像が魅力的に見えるんだから、本物でしょうよ。あとサポートのギタリストの女性も素敵だったなぁ。


⑩CIRITH UNGOL『FOREVER BLACK』
US産カルトメタル番長の復活作です。何も申しますまい、マニアなら迷わずゲットせよデス。


今や音源は買う時代から定額制で楽しむ時代に移行しつつあります。数年後にCDなんて売っているのでしょうか?そんな時代を前に、ほとんどの音源が手元にないので、なんとなくで選出。若い日本のスラッシュ系も聴いたし、海外のベテランバンドも時代との折り合いをつけ、貫禄のある作品をリリース。大好物なマイナー掘り起こし作品も良かった。
でも今年は、サブスクリプションのおかげで、普段なら数年遅れで手にするような作品を、リリース時に耳に出来る環境が整ってしまい、貧乏サウンドに触れる機会が少なくなったのは、嬉しいような悲しいような。
それでもサブスクがメタルを紹介してる、バンドの9割は知らない浦島太郎オジサンなので、マイナー系を探すのに大いに役立っています。
コンプするのに苦労する東欧系など、瞬時に聴けるもんね。ロシアの皇帝アーリアのリメイク作なんて、結構聴きましたよ。
でわでわ。今年もよろしくお願いします。

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