この曲を聴け! 

DAHLIA / X JAPAN
メタラァ ★★ (2004-11-30 18:19:00)
シングル曲が多いことはリアルタイムで聴いていたファンには物足りないでしょう。(俺も物足りなかった)でも、Xには後追いのファンも大勢いるわけで、そういう人たちには何の関係もなさそうです。(笑)そりゃあ勿論、当時のバンド側がそういう"後追い"の人たちのことまで考えていたとは思いませんので、あくまで結果論ですが…。
楽曲的には、シングルになっていた曲は言うに及ばす。後にシングルになった「SCARS」もhideらしくとても良い曲。歌詞の面では最も"らしい"かも。
ただ、アルバムのみの曲は実験的なものが多く、「ファンであるから許せる・良い曲だと思える」という人もいれば「ファンだからこそ好きになれない」という人もいるでしょう。どんなことをやってもファンだから付いていくというのも、ファンだからこそ自分の好きな範囲の音楽でやって欲しいというのも、どちらもファン心理だと思います。
で、個人的にそれらが楽しめたかというと、「う~ん」という感じ。
「White Poem I」は作りこそ実験的だけどメロディ自体はなかなか良い。3分と短めだけど、もうちょっと短かったらもっとスッキリしたかも。
「WRIGGLE」はPATAのギターとHEATHによるプログラミングだけのデジタル味のロック・インスト。短いから良いものの、個人的にあまり好きなものではない。
「DRAIN」はメロディこそ良いものの、これもデジタルな処理がそんなに好きになれない。
はっきり言って、音楽的にはバラついた印象です。
まぁ、大好きな曲である「Forever Love」の別ヴァージョンが聴けるのは嬉しいです。
それに、"一般"にはTOSHIのかつての荒々しい声よりもこの頃の綺麗な声の方が良いって言う人も多そうです。
シングル曲が多いからって、別にそのシングル曲の良さが落ちるわけではないし(リアルタイムで聴いた場合の落胆はあるでしょうが)、アルバムの半分がこれだけの名曲だなんて、実際には凄いことですよね。
ファンなら聴くべきか、ファンだから聴かざるべきか…。ハッキリとした答えは言えませんが、ファンなら聴いてから"良い""悪い"を決めるべきなのは確かです。
バラード・ベストという便利なもんがなければこのアルバムの価値ももうちょっと上がっただろか…?
思いっ切り後付けになりますが、このアルバムを聴くと、YOSHIKIがglobeに加入したのもそんなに不自然じゃない気がします。(デジタル味が濃い曲にYOSHIKI携わってませんが、それでも…)
↓中曽根栄作さん
『>デジタル味が濃い曲にYOSHIKI携わってませんが
普通にトランス曲作ってるよ』
これはあれです、"このアルバム、『DAHLIA』の中では携わってない"ってことです。まぁ、YOSHIKIがO.K.出したから収録されたのかも知れませんけど。

→同意