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Interrupted Journey / VERITY
失恋船長 ★★★ (2021-01-30 13:48:35)
知る人ぞ知る英国ロックを代表するミュージシャンの一人、ジョン・ベルティによるソロプロジェクトチームが1983年にリリースしたアルバム。元Argentとしても知られ、今作には、そのつながりもあるのかラス・バラードを筆頭、外部ライターの力を借りているのも魅力の一つ、ジョーイ・カルボーンの書いた④なんて日本人好みの哀メロナンバーですよね。

クリアーでエモーショナルな歌声と、英国的な情緒を絡ませつつも情熱的なロックテイストと洗練されたアーバンなエッセンスも巧みの織り込ませ、実に熱量の高いクールな古典ハードサウンドを披露。それでありながらもヒットポテンシャルも秘めているのだからマニアならずともたまりません。

上手い歌とギター、そしてメリハリの効いた楽曲が用意と、なぜこれが当時日本で発売されず、今日まで無視されているのか残念でなりませんが、エッジの立ったハードなギターと、情感たっぷりの透明感溢れるロックな歌声、英国仕様の折り目正しいワイルドハードサウンドの洗練されたロックの旨味、当時としては伝統と斬新なアプローチを試みつつ、硬軟のバランス感覚にも秀でた一枚として高い評価を受けたと思いますよ。

ちなみに今作で主役を張るジョン・ベルティさんですが、実はジョン・ロートン脱退後のHEEPに加入寸前までいった人物です。
そんな情報を頭の片隅に置いて聴いてみると、これまた違った景色も見えてきますよね。
知名度は低いのですが、マニアならずとも楽しめるブリティッシュロックの隠れた一品。是非とも見かけたら聴いて欲しい一枚ですね。
玄人好みの味わいと、売れる要素が見事に融合していますので。

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