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The Awakening / WYTCHFYNDE
失恋船長 ★★★ (2021-02-18 20:29:48)
Witchfyndeの3枚目と4枚目で唄っていたルーサー・ベルツがシンガーを務めるバンド。名前がクリソツなんで参加メンバーもWitchfyndeから二人という事で、猛烈なバッタもん感が漂いますが音楽性は名に恥じぬ正調ブリティッシュメタルを披露。正にNWOBHM降臨と言った内容にマニアならグッと惹き寄せられるでしょう。
本家も同時期に再始動していただけに、ややこしい事は間違いないのですが、リフ、リズムと屈強なサウンドを構築、そこに流れる英国的な情緒と哀愁、その相反する魅力がスクラムを組み、一点突破で攻めてくるのだからマニアならずとも腰を上げたくなるでしょう。
ミステリアスな空気を上手く引き継ぎ、より80年代的メタルスタイルで昇華したサウンドは、当時よりも勢いがありNWOBHM出身としての真骨頂とも言うべき魅力を発散、Ghost Dancerなどは弾けるリフと親しみやすいメロディ、軽やかに走るがリズムはバキバキ系、もっと深みのあるミックスの方が好みだが、呪文みたいなコーラスも出てきたりと、このバンドらしいオカルトテイストも盛り込み、目新しい魅力がある。その合間に古典的メタルをガッツリとやり込む、JP仕込みの王道路線を支持する方なら大いに楽しんでもらえるでしょう。
結局、このバンドはこれ一枚で終わり、活動も短命。そしてシンガーのルーサーは、現在Witchfyndeに戻っているのですから、何とも言えないですよね。

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