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今週のアルバム10選
失恋船長 (2021-03-25 19:09:00)
『明日はどっちだスピード/スラッシュメタル』

①CASBAH『Unsung Heroes』
タイトに弾け飛ぶしなやかで硬質なリズムの暴れっぷり。羽鳥の咆哮は実に男臭く魂を焦がすものがある。キレまくる問答無用の殺人ギター、現代的なエッセンスも無視してないベテランによる会心の一撃。同じ日本人であることを誇りに思います。


②Shellshock 『Fiel Lärm』
それまで存在していたスラッシュメタルの様式、ひいてはヘヴィメタルのマナーを無視して作り上げた実験的な要素の強いアバンギャルドな一枚。当時、あまりも革新的なスタイルだったために、初期から支えていたファンを唖然とさせてしまった。ここで聴ける前衛的なスタイルのノイジーサウンドは、今の方が高い評価を受けそうだ。インダストリアル系への接近、ジャズ的なアプローチも盛り込み、一気に時代の最先端に躍り出た。
改めて聴いても先見の明のあるバンドだったんだぁなと驚かされる。今こそ見直される一枚でしょう。


③DEMENTIA『Dementia Live!』
今は無きExplosion Recordsからリリースされた4曲入りのライブ音源。ギターはUNITEDのハリー先輩。シンガーは
Howling Bullを立ち上げた小杉茂氏。ドラムは東京ヤンキースで活躍するU.D.A。そしてベースは沢田泰司という、豪華ラインナップですよ。
スピード重視の荒くれ暴走スタイルよりも、カチッとまとまった整合感に日本人らしさを感じます。
歴史的か価値を考えても貴重な一品。ここは権利の関係もありそうですがHowling Bullに一肌脱いでもらい、世に中に送り出して欲しい。売れるか売れないかでイケば売れません。今の世の中、配信ですよ。
5年後にCD文化はどうなっています?それが10年後となれば完全に廃れるでしょう。
デジタル後進国の日本では根強さは残る売でしょうが、一枚3000円前後は高すぎるでしょう。ライナーノーツが欲しければPCのセキュリティソフトのように側だけ売ればよい。そういうもんですよ。なんで先見を見越して配信盤出て欲しいなぁ。



④EXCUTER『Kill After Kill』
問答無用、泣く子も黙る激烈暴走メタル。重厚なエキスもたっぷりの注ぎ込み再び動き出したバンドに死角など見当たらなかった。時代も悪く埋もれた感はあるのだが、今なお色あせる事のない大人げない喧嘩メタルサウンドの凄みたるや、今まで以上に真剣さが伝わる名品ですね。



⑤Hallows Eve『Tales of Terror』
オープニングでは暴れていますね。そのガチムチのコンクリートサウンドにUS産ならではの厳つさを感じます。他にもメイデン愛溢れるナンバーも多数収録。一枚では正体のつかめないバンドでしたね。
勢いのあるスピード重視のナンバーは今聴いてもスカッといけますよ。メタルに対する実直なる姿勢は清々しいばかりです。

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