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Heaven Bled / HOBBS' ANGEL OF DEATH
失恋船長 ★★ (2021-03-30 18:02:42)
どこかファニーなイメージがあったバンドの首謀者であるピーター・ホブスさん、雑誌の低評価もそこに加わり、一般的には割を食った印象が強い。しかし、生粋のスラッシュマニアからは、そのキャラも含め愛されるべきバンドして一目を置かれたのは事実。久しぶりの復活作となる今作に対する期待値は決して低くない状況の中で、見事にこちらの期待を裏切ってきました。
単なる80年代スタイルの焼き回しに終わらないブルータリティの増量、それはオープニングから炸裂。切り刻まれるブラストビートとブラッケンドなアグレッションを有するナンバーの登場に衝撃を受けました。その路線はアルバム全体で感じさせるものであり、新しい時代を巧みに飲み込み、この時代に復帰する意味合いを強く感じさせてくれました。

個人的には、行き過ぎた印象は否めないものの、若い人たちにも存分に訴求する魅力を携えており、現役のアーティストとしての矜持を感じます。
以前よりもテクニカルな要素に偏った新生サウンド、手数足数の多いドラムはバンドの推進力となりイーブルなスラッシュサウンドを牽引、ギターも思いのほか、メロディアスなフレーズを奏でガラリと印象を変えてきた。

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