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Beauty and the Beast / RON KEELS FAIR GAME
失恋船長 ★★★ (2021-04-06 21:46:19)
あのイングヴェイ・J・マルムスティーンを世に送り出し(踏み台にされた?)、その後はBLACK SABBATHに一瞬参加、そしてKISSのジーン・シモンズの助力を得て世に出たロックンローラー、我らがロン・キール。
80年代にそこそこの成功を収めるもメタルバブルに乗っかれるほど、器用でもなくシーンから消える事となる。
その後1997年に突如、北の狂獣SABER TIGERのアルバムに参加した時は驚きました。叙情派バンドに何故?キールなんだ?
その予測不能な化学反応はパルプンテの如き破壊力で、マニアを楽しませてくれましたね。
そんな不器用な歌声が愛されるロン・キール。一時期はカントリーで食いつないでいた苦労人、迷走するキャラを極めていたのが、この時代だと思います。
ロン以外は全員女性のツインギター編成、セクシー系の女性を4人も従えハーレム状態を楽しむことに、どう考えてもロンがニヤついている姿しか想像できないのだが、サウンドの方が、そんな邪な感情を与えない真面目なモノ。
マーク・フェラーリやトミー・セイヤーの曲もあったりと、ロンの声が似あう豪快なロックもあるが、しっかりとした枠組みのメロディアスロックもあり、華やかなメンバーの組み合わせも手伝い、音楽性は煌びやかなイメージを与えてくれる。結成は1991年だが、当然の如くバンドは短命に終わる。結局、この作品は2000年に突如リリース。
いつのマテリアルで、いつ頃レコーディングされたものなのかは知る由もないが、相変わらずロンは綱渡りなロックンロールライフを生きていると想像を掻き立てられますね。
今では簡単に聴ける、ある意味、レア音源。KEEL時代を支持するマニアなら聴いて損はしないでしょう。そしてロンのカントリー路線も、あながち間違っていないと確認できるような楽曲も収録されています。意外と器用にメロディアスなロックを歌っているので驚きます。
こっちが勝手に出来ないと思っていただけなんですけどね。

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