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Kim Kyung Ho Live / KIM KYUNG HO
失恋船長 ★★★ (2021-04-25 14:25:19)
韓国の至宝と呼んでも大げさではない、アジア圏を代表するロックシンガーだった、キム・ギョンホが1988年にリリースしたライブアルバム。インギーにMR.BIG、QUEENメドレーに、FIREHOUSEにJOURNEY、そしてDREAM THEATERのカヴァーにも挑戦、彼のセットリストの合間に取り込まれています。
韓流ドラマの主題歌のようなバラード系のヒットソング?も披露。幅広い音楽性の楽曲をチョイスしたせいもあるのか、ホンマかいな?と疑いたくなるような黄色い声援も聴こえてくる実況版に、なんだか恥ずかしくなります。まるで昭和アイドルのリサイタルじゃん(あえてリサイタルと呼びたい)。これが、本当なら相当な大スターである。インギーのライジングフォースですら黄色い声援が飛び交う始末なのだから驚きで。、現在配信されているものと、CDとしてリリースされているものでは曲順が違うのですが、CDではオープニングがイングーのRISING FORCEでしたからね。

とにかく、何を唄っても上手いです。ロックシンガーとしてのパッションが凄いです。勿論、バラード系もバッチリです。その確かな実力に裏打ちされたステージングに唸ります。なかなか、彼の凄みが日本で語られる機会は少ないのですが、SABER TIGERとのプロジェクトが軌道に乗れば、もっとメタルシーンに名を残せたのかなぁと思いますね。

何と言っても本人が、メタルを歌い続け、マイナーなロックスターでは終わりたくないと、韓国の芸能雑誌で答えたと言うのだから、彼自身の問題なのだろうけど、アジア圏のみならず、世界と互角に渡れる実力者だっただけに残念です。

98年として考えても、古臭い匂いが漂う昭和リサイタル、どこかチグハグに感じるのだが、それでも彼の歌声に嘘はない。驚異的なボーカルテクニック、全身全霊を乗せて歌う彼のパフォーマンス力の高さに舌を巻きますね。

バックの演者も素晴らしいプレイを披露。こんな熱いステージなら一度は見て見たいと思いますね。でもインギーのカヴァーは誰がやっても本人より上手くできない。あのタッチはライブで表現できないのよ。
あんなに力強いピッキングなのに、流麗に聴かせれるのは本人だけです。改めて言うつもりはないが、こういう場面でも偉大さを認識させられた。

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