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The Hand Is Quicker Than the Eye / JOSHUA
失恋船長 ★★★ (2021-05-14 13:27:39)
あれ~コメントした記憶があるど~??消えたのか?老いは怖いなぁ…

ジョシュアと言えば名曲②がメロディ派の間で話題となったのは間違いないが、アルバム自体はもっとソフトケイスされたプログレ風味のハードポップスタイルを打ち出しており、時代的にもBOSTON STYX、JOURNEYと言ったところがヒットを連発していただけに、ジョシュアもソコを狙ってきていますね。

どういうわけか、日本ではジョシュア・ペラヒアを速弾きギタリスト系で紹介した実績があるようで、多分、それは英語圏ではない日本人の拙い英訳からくる勘違いが優先されたのか?アルバムタイトルを訳すと『手は目よりも早い』になるが、実は意味としては、手品師の技を表現する一つである、要は嘘を本当に見せる手技を褒めているのだが、自分のギタープレイは目にも止まらぬ早業と紹介されてしまった。

ワタクシもそういう風に知人から教わったのだが、英語が分からない小生にとってはイマイチピンとこず、拙者は日本人故に英語は分からず、音そのもので判断されたしと、要らぬ先入観を排除、②の衝撃が強すぎると為、他の曲が霞んでしまうのだが、完全にアメリカンプログレーハード風味を打ち出したバンドでしょう。
特に日本盤に収録された④は完全にそっちのイメージを受けています(日本盤は2曲追加の8曲入り)。
このバンドはギターのジョシュアの名前を付けていますが、インギーのような速弾きではなく、楽曲で勝負しているのを感じてもらえるでしょう。

今作ですが、レコードの配給はエニグマが担当しているのですが、作ったのは謎のオリンピックレコードなる会社、裏ジャケでマラソンランナーみたいのいるのは、そのせいか?なんて思ったり、主役たるジョシュアがギリシャ人だからオリンピックレコードなのか?とにかく謎が多いです。
流通自体が脆弱だったのか、自主制作で勝手に手売りしていたのか?真偽は分からないが、本国アメリカでまともに販売されていたのかが疑問とさえ言われている一品。それだけに認知度が低いらしい。けして当時のシーンから外れた音楽性ではなく、むしろアメリカンプログレ勢の一団に入ろうとしたアルバムであろう。それだけに一定のクオリティを保持しており、少なくとも速弾き系ギターではないと言えるでしょう。勿論、時代に即していないと言う事ではありません。

とにかく②のインパクトが強すぎた、狂おしい泣きのメロディ、メロディ派のハード系マニアならば一生もんの名曲でしょうね。ガルネリウスのカヴァーヴァージョンは素晴らしかったなぁ。

余談ですが、今作で唄うステファン・フォンテーヌさんは、ユーライアヒープに一時期在籍、ピーター・ゴルビーとバーニー・ショウの合間にいた人物としてマニアに知られていますよ。
そして84年に日本盤が出たときの邦題が旋風でした。94年にCD化された時も旋風使って欲しかったなぁ。なんたって世界初のCD化だったんだから。

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