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Presence of Mind / ALYSON AVENUE
失恋船長 ★★★ (2021-06-26 18:12:27)
後にNIGHTWISHに参加することで知られるアネット・ビッカートことアネット・オルゾンがシンガーを務めるバンドの1st。メインソングライターはキーボードのニクラス・オルソンなのだが、これが北欧マインド全開の歌モノサウンドを披露。甘く切ないメロディが胸を締め付けます。思い出すのはERIKAとかロビン・ベック辺りですが、こちらは意外に押しが強くギターも前に出てくる場面も多くリズムもスコーンときている、主役たるアネットの歌声も押しが強く、甘美でスウィートメロディなのに十分ロックを感じさせるハードさも完備、女性を卑下する前時代的な偏見の持ち主でもない限り、歌モノロックが好きな人にはたまらんでしょう。
オープニングからスキなし、バラエティに富んだサウンドはカラフルに光り輝いています。嫌味にならない甘さとポップフィーリング、ついついくどくなりそうなサウンドを胃もたれさせぬよう硬軟のバランスを巧みに操り優しく耳を刺激します。
かつては中古市場を賑わせた幻の一品も、簡単に聴けるようになった時代、定額制を謳歌する若者が羨ましい、ワシの若い頃はBURRN!!にも掲載されないバンドに手を出すのはギャンブル中のギャンブル。外しても自分に名盤だと言い聞かせセルフマインドコントロールしてたもんね。
歌モノロックに興味がある、フックのあるメロディが欲しい。でも軽すぎるのは嫌だ、そんな人にピッタリの柑橘系ハードポップサウンドです。
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