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Pyromania / DEF LEPPARD
失恋船長 ★★★ (2021-06-28 17:38:53)
勝負作となる3枚目のアルバムは前作の流れを組むが恐ろしい程メジャー感を強めてきた。個人的にはやり過ぎな印象も拭えないが、ド頭からハードテイストを極上のポップセンスを用いり料理、その味付けは万人に受け入れられるものであり、全編に渡り親しみやすさの中にロックなスパイスを効かせている。ある意味、捨て曲なしの名盤となるのだが、実はリリース当時、批評家の評判は良くなく凡作と言うレッテルを貼られたと言うのだから驚きである。

セールス的に売れたから肩を持つのではなく、音楽として洗練されたものであり、コマーシャル性の中にロックバンドとしての牙を隠している質の高い一品だったのだが雑誌の影響は強く当時の日本では苦戦を強いられた。
今の若い人には信じられないだろうが、それほど、一雑誌の影響力が及ぼされるジャンルの音楽であり、日本人は恐ろしいくらい権威に弱い、自分の耳を信じることもなく一批評家の論理に流されるほど、意志がなかったのが80年代だったと断言しよう。そして次作のヒットにより、どれだけの人が手のひら返しをしたかは忘れられない出来事でしたね。
ワタクシ、個人もその姿を見て信用できる相手か否かを見定める事が出来たので違う意味で助かっていますけどね。まぁ、このバンドをNWOBHMの括りに入れるのも微妙だし、そもそもNWOBHM四天王なんてミュージックライフだけの話なので一般的な解釈ではない。ましてや世界では通用しない話でもある。

若さ溢れるエネルギッシュなプレイ、そして洗練された大衆性に塗された哀愁、基本はロックバンドであると言う尖った感性、それらが渾然一体となりバランスよく自己主張することで勝ち得た音楽性と立ち位置は、埋もれていたNWOBHM勢にも刺激となり、多くのクローンを生み出す事にもなった。

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