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Wasted Youth / GIRL
失恋船長 ★★ (2021-08-10 20:45:18)
ミュージシャンとしては未熟な面を持ちながらもグラマラスなハードサウンドと、パンキッシュなサウンドを引っ提げ産声を上げたバンドだったが、今作は前作から一点、よりハードでソリッドなロックスタイルに軸足を置く事となった。
ドラマーも変わりタイトでラウドなサウンドを手に入れる事に成功、新ドラマーは手土産を持参、その③は毛色の違うファンキーなナンバーを導入、アルバムの中でいいアクセントになっている。雰囲気では誤魔化せない②も新機軸、英国的ハードブギーな⑨もある、前作に負けないくらいバラエティに富んが感覚はあるのだが、プロデュースも含め、どこまでバンドが練り込まれた楽曲を用意したのか疑問の残る作風も見られ、ハッキリ言ってやらされている感が強い。このバンドの本質に目を向ければ出来不出来は別として①④辺りは仕事でしかない。

彼らが所属していた極悪レーベルのJETの仕業だろうけど、彼等はNWOBHM期に出てきたグラム系のバンド、でもJETはそのブームに乗り無理やり彼等にHM/HR寄りの曲をやらせたと言うのが答えな気がする。
悪っぽさとハードさを加味した⑤、スリージーでご機嫌な⑥などには、前作に繋がる魅力を感じるだけに、今作リリース後、後味の悪い解散劇に繋がったのは誰のせいなのかと戦犯探しの一つもしたくなります。
なんだかこねくり回されてどうにもならなくなり捨てられたように見えますね。


日本でもNWOBHM四天王なる見当違いも甚だしい枠組み放り込まれ、耳のついているロックファンから馬鹿にされる事となったのも悲劇の一つでしょう。このバンド、NWOBHMなんて言われなければ、もっと違う評価とファンを獲得できたような気がする。

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