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Beyond the Valley of 1984 / PLASMATICS
失恋船長 ★★★ (2021-08-16 13:10:41)
あんりまぁ?コメントがなくなっとるど…
ニューヨークを拠点に活動するパンクロッカーたちはメタルなテイストも加味させ全速力でシーンを駆け抜ける。その背徳感MAXのステージに眉をひそめる人もいるだろうが、刺激的な言葉を並べたてるだけの安直なロックをやっているわけではない。パンキッシュに弾けるロックサウンドの合間に、甘くメロウな④のような曲も挟み、ポップでキャッチーながら荒々しいシンプルロックの流れの中で起伏を作り出している。

無頼なる暴走ロック、それは粗暴で垢抜けない面もあるのだが、明快なプランを立て曲作りを行っているので渋滞することなくすんなりと流れていくのが印象的。アッパーに蹴り上げるリズムプレイの爽快感、そこに乗りかかるノイジーなギターもシンプル。噛みつく歌声もダーティなのに、どこか淫靡に聴こえる。世が世ならウェンディ嬢は間違いなくロックディーバの称号を受けたであろう。登場が早すぎた。
ワンパターンでは終わらない暴走メロディアスパンクメタルの豊かな音楽性、それをここまで楽しませてくれたのは、アンサンブルの頂点に立つ、ウェンディOウィリアムスの歌い回しがあってこそのものでもある。性根の据わった彼女なくしては成立しなかった個性と言えるだろう。
モーターヘッドやヴェノム辺りが好きな人ならば大いに楽しめる音楽性。今回冷静になり耳を澄ましてみれば、勢いで誤魔化さない小技が聴いていることに驚いた。日本においての知名度はメチャクチャ低いだろうが、NWOBHM40周年を迎える今こそ見直されるべきバンドの一つだと思う。

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