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Mortal Throne of Nazarene / INCANTATION
悪い悪魔 ★★ (2021-08-23 20:30:42)
大抵、名盤と評されている2ndです。
ただし、メンバーのJohn McEnteeは自分で考えたIncantationのアルバムランキングでこの作品を下から2番目に配置しています。
というのもJohnいわく、この作品制作時のバンドの状態は最悪だったらしく、メンバーの仲に亀裂が入っていたり、金とプロダクションのことでレーベルと揉めていたりと当時の良い印象はないようです。
ただ、Johnはそうは言いつつも、曲の中身には満足しているようで、この作品がランキングの下の方にきているのは、Johnの当時の嫌な思い出によるところが大きいと見ていいでしょう。
ちなみにこの作品にはミックスが異なる二つのバージョンが存在しており、一つは正式に2ndとして発表され、タイトルがMortal Throne of Nazareneとなっている今作であり、もう一つはMortal〜とは曲が逆に配置され、タイトルがUpon the Throne of Apocalypseとなっている作品であります。僕はUpon〜の方を持っていないし、聴いていないのでそれについて深く言及できないのですが、人によってはUpon〜の方が好きだったりするらしい。
それでこの作品のことに話を戻しますと、僕はこの作品に関しては微妙な印象を抱いています。
それはまだ未熟に思えるようなところが見受けられるからで、いいパートももちろんありますが、愛聴盤とまではいきません。
特に僕がひっかかるのは最後の曲で、この曲は8分もの長さで、全編スローなドゥームパートで構成されております。この要素だけ取り出してみると決して悪いとは言えないのですが、リフやメロディ、又はリズムパートの練りがイマイチに僕は感じるので、ぶっちゃけ退屈な印象があります。
他の曲に関してはこれといって悪いところがあるようには思えませんし、僕は楽しめましたが、最後のこの曲だけはどうしても楽しめません。
この曲の退屈感のせいで、この作品全体の印象も僕の中では悪くなっているように思います。なんせ、締めの曲ですからね。少し意味は違いますが、終わり良ければ全て良しの逆のことが起きているような気がします。終わりが悪いと全体もつられて悪く思えてしまうのは何故なのでしょう?
→同意