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Full Circle / JIM JIDHED
失恋船長 ★★★ (2021-09-28 13:58:46)
個人的には空白の時間が長く、すっかりあの人は今になっていたジム・ジッドヘッド。久しぶりのソロアルバムはバンド形態に戻し極上の北欧ハードポップサウンドを届けてくれた。しかも国内盤はKINGですからね、AKB効果のデカさに色んな意味で握手会に参加したくなりますよ。と嘘をついたところで今作の完成度の高さに偽りはございません。オープニングから北欧風味満点の爽快感の中に哀愁をねじ込むハードポップサウンドで掴みはOK、その流れは②③へと完璧にバトンを繋がれ気が付けば最後まで完走、珠玉の北欧サウンドの数々に胸がキュンキュンしっぱなしとなります。
今や稀代のメロディメイカーと目されるトミー・デナンダーが絡んでいるのだから当然と言えば当然なのですが、ジムのソロアルバムの中ではもっともALIENに近いスタイルを取っており、長年彼のロックサイドの歌声を楽しみたいと思っていたマニアの留飲を思いっきり下げてくれました。
北欧メロディックマイスターの中に入れなければいけないアーティストの本分とは?今作を聴き本当に胸が熱くなりましたな。爽やかな涙を誘うフック満載のメロディ、日本人の感性にベストマッチする歌モノハードサウンドでしょう。
それにしてもトミーの仕事ぶりは本当に素晴らしい、ジムの良さを見事に引き出している。
⑤で泣かせ、ハードエッジの効いたギターが飛び出す⑥の展開に熱盛を叫び、小泉首相ばりに感動したーを連発ですよ。だから⑦でまた泣かされるのよねぇ。中だるみなんて言葉は存在しない珠玉の歌モノハードロックアルバム。世界に先んじて日本盤があることは誇らしい。

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