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Fuel for Your Soul / Jagged Edge UK
失恋船長 ★★ (2021-10-17 12:45:42)
まずオープニングはジミヘンメロディアスロックヴァージョンで幕開け、新人のデビュー作の割には地味な手法やなぁと感じますが、それと同時に抜群の安定感を感じさせます。②では一転してキャッチーでメロウなロックを展開、そして③からまたブルージーな路線へと戻ります。このバンド、思いのほか、先人たちの足跡を辿っている。それは堅実なサウンドがあるから様になるのだが、潔癖な人には相当気にかかるでしょうね。
そういうレイトバックした作りに評価も分かれそうですが、バランスの取れたサウンドであることは間違いなく、MR.BIG英国ヴァージョン的な匂いもする。
看板シンガーと言っても大げさではないマッティ・アルフォンゼッティのソウルフルな歌い回しも、クドクないのですんなりと耳に馴染むし、英国的な湿り気のあるメロディと相まって視聴感はホワイトスネイクよりもメロディアスに感じるだろう。90年と言えば同タイプのサウンドが溢れかえっていただけに、堅実さが地味さに映ったのだろうが、影響を受けたバンドから素直にアイデアを抽出しただけに安定感は抜群である。
抜きに出た個性、それと引き換えに手にいてた1stとは思えない、渋みと聴き馴染みの良さ、そこが評価を分ける最大のポイントでしょう。最近、再発されたようなのでブルージーなHM/HRが好きな人なら聴いて損はしないでしょう。
演者は皆、巧者ですのでね。

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