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交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴(PATHéTIQUE)」 / TCHAIKOVSKY ORCHESTRA WORKS / Pyotr Ilyich Tchaikovsky
めたる慶昭(2022-01-14 18:14:30)
演奏はベルリンフィルハーモニア管弦楽団、指揮はカラヤンです。
第1楽章
交響曲の第1楽章らしからぬ静かで暗い出だしです。
バイオリンで始まるメロディーから第1楽章らしくテンポアップしますが、華やかさ等は微塵も無く、ひたすら陰鬱ながら美しいメロディーが続きます。

途中少しテンポを落として明るめのメロディーも出てきますが長続きせず、また元の陰鬱な感じに戻ってしまいます。
ただ、テンションは高いですね。
ちょっとバレエ音楽も思わせたりして。
ランニングタイム19分超えは流石にちょっと長いなあ。
ぶっちゃけ退屈な所も有りますね。
静かなエンディングも第1楽章らしからぬ終わり方だね。
第2楽章
第2楽章にしてはテンポの良い出だしで少し華やかな感じが出ています。
普通こっちを第1楽章に持ってきそうな気がしますが、素人にはそれ以上のツッコミは言えません。
解説者は「死の舞踏」とでも呼ぶべきものと書いてますが、そんな印象は受けないなあ。
第3楽章
かなり速いテンポで始まります。
ただ、華やかと言うよりは少し性急な感じで間違ってもイタリヤの作曲家じゃこんなの書かず、やはりロシアだなと感じますね。(寒い地域という意味で)
前の2つの楽章より管楽器のパートが目立ち、行進曲っぽさも有りますね。
第4楽章
最終楽章なのに凄く憂鬱なメロディーで始まります。
この曲の初演後に程なくしてチャイコフスキーは亡くなったそうですが、それを予感していたかの様です。(第1楽章でも感じました)
これを最終楽章に置いて演奏されたら終わった後、何か暗い気持ちになってしまい、コンサートで生で聴きたいとは思えないな。
美しいメロディーではあるんだけど。

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