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Ritual / TYGERS OF PAN TANG
失恋船長 ★★★ (2022-04-05 13:27:14)
NWOBHM期に優れたアルバムをリリースするも、その後の音楽的な変遷により人気も失墜、そして解散とNWOBHMあるあるをベタに体験したバンド。そんな不遇を味わいながらも再結成後の活動も板についてきたベテランバンドが19年にリリースした一枚。
ミキシングにハリー・ヘス、プロデュースにソーレン・アンダーセンというラインナップも揃え盤石の体制でアルバムを制作、そのおかげで現代的なダイナミズムと質の高いメロディ、攻撃的なメタルサウンドにより深みと情緒を盛り込み、実に聴き応えのある一枚へと仕上げています。スピード命な方には少々、物足りないかも知れないが、安直なギャングランドパート2ではない懐の深い作風は大いに支持できるモノであり、若い感性とベテランバンドの経験が結合した今作は堅実さと野心が共存しており、新旧のファンを満足させる音楽性へと向かっている。
唄を中心としつつもギターワークは耳を惹かせる部分は十分にある、オーソドックスながらミッキーのギターはロブの相棒として大活躍であろう。スピーディーな④が登場するあたりから俄然、勢いも増してきますからねぇ。
古さに埋没しない古典ロックの旨味、新生TOPに興味ある方は是非ともトライして欲しい一枚ですねぇ。

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