この曲を聴け! 

4 / FOREIGNER
cozy_ima ★★ (2006-08-29 19:45:00)
このアルバムについては、正直聴きこみ方が足りなかったと反省している。
これまで長らく、世に一般的に高評価される名盤のうちの1枚という
程度の認識であったが、聴きこむとかなり深みのある作品であることが
わかってきた。
1曲目のインパクトは、当時も今も変わらず、そればかりが頭にあったが、
それ以外の曲もその配置からして、絶妙な構成を誇っている。
まず、アナログ盤でいうところの、各面の最後、すなわち5曲目と
10曲目であるが、そこには比較的軽めの、3rdで打ち出した方向性に
近い、フォリナーならではのロックンロールナンバーが配されている。
ただ、どうしても1曲目のロックンロールと比較してしまうので、
影が薄くなりがちだが、両曲ともよくできている。
そして、4曲目と6曲目が彼らの代表曲と言われるナンバーだ。
実はこの2曲が個人的に全くといっていいほど気に入らない。
これは趣味の問題だが、この非常にAOR的な方向性が、彼らの次作以降を
決定づけてしまい、結果的には私の目指すものと乖離してしまった。
ただ、今あらためてアルバムトータルとして聴きこむと、これもあり
かなと思えるようにはなってきた。
最後に本作品のキメともいうべき、自分にとって、超が5つほどつく
名盤たる所以は、②③⑧⑨の4曲に尽きる。
この4曲の良さが、上記の代表曲2曲に隠れて、正当に評価できて
いなかった。この点、大いに反省した次第だ。
その個々の楽曲の素晴らしさについては、この曲を聴け!で解説して
いるのでそちらを参照して欲しい。
フォリナーはあくまでロックンロールを主体としたバンドではあるが、
その表現方法のセンスが、他のバンドにはないものがあると、再認識
した。素晴らしい作品だ。

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