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Nothing But Trouble / Hank Erix
失恋船長 ★★★ (2022-08-20 19:32:54)
HOUSTONのフロントマンとして確固たる実績と地位を確立したシンガーとして知られるヘンク・エリックが世には成ったソロアルバム。相変わらずの北欧風味満点のAORサウンドで魅了、そのフック満載のメロディを自在に操るソングライティング力と歌の上手さは折り紙付き、日本ではイマイチ高い評価を得ていないが、海外のマニアからはソフトロックの申し子のような扱いを受けているバンドとシンガーだけに、安心して身を任せる事が出来ます。
正直、ソロとバンドでの明確な違いというのは見つけられないと言えばそれまでだが、キラキラと輝く北欧サウンドによる往復ビンタに目を冷めますよ。オープニングからガツーンと掴むのだが、個人的にはヘンク風DOKKEN③と④の曲間を明確に分けずグラデーションをかけて繋げたアイデアに上手いと声を上げましたね。
参加メンバーもメロディアスロックを知り尽くした猛者ばかり、‎DEGREEDダニエル・ヨハンソン‎、マイケル・ヤンソン、マッツ・エリクソン、PALECEのマイケル・パレス、‎スーフィアン・マアウィ‎等が脇を固め、盤石の体制を敷いています。

癖のない上手い歌と、哀愁たっぷりの冷ややかな北欧風メロディ、その甘く切ない煌びやかなサウンドは夜空に輝く満点の星と成り聴き手の眼前に降り注がれるでしょう。‎ちなみに⑥でデュエットの相手を務めるリンネア・ヴィクストローム‎は、あのトーマス・ヴィクスとロームの娘さんです。どうりでワシも年を食ったわ。トーマスの娘だってさ。

良いメロディと巧みなアイデアの再構築、それをパクりが多いと非難するのか職人技と聞き分けるのかで評価が分かれるのが、この手のスタイル。様式美系同様、伝統芸能として受け入れるセンスは必要だが、ワタクシは大好物でありたい。

エアコンの設定温度を下げずとも清々しい風を送ってくれる極上の北欧風AORサウンドに魅了されっぱなしです。

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