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檄 / GARGOYLE
失恋船長 ★★ (2022-08-27 18:58:38)
個人的にはKIBAさんの癖が強いヴィヴラードが苦手でイマイチ、ハマらなかったバンドなのだがギターのSHE-JAの泣きのフレージングも上々に、ジャパネスクなヘヴィサウンドを展開。唯一無二の音楽性に磨きを掛け独自性を強めている。ドカドカと刻まれるスラッシーなサウンドも顔を出したり、キャッチーさを強めたり、パンキッシュに弾けたりと多様性を持ち込みつつも、日本的ワビサビの聴かせたサウンドは、泣かせのメロディに倒錯するギターもあったりと、実に複雑怪奇な魅力を併せ持っている。
どこかジャパニーズパンクみたいなノリもあるのだが、多様な楽曲の中で柔軟な姿勢を見せるリズムプレイの面白味、そういう無限の可能性を、良くも悪くも我が強い唄でまとめ上げたのがガーゴイルなんだろう。
とにかく一筋縄ではいかない音楽性、唄さえ気にならなければ、独創的なジャパニーズメタルの頂点に君臨するようなバンドとして崇めまつり立てるでしょうね。
どの曲にもドラマ仕立ての演出があり、攻撃性と渡り合う泣かせのメロディ、そのさじ加減が変ることで独特の風合いを醸し出している。ありそうでないスタイル。フラットバッカーや人間椅子と同じく日本のメタルをやっているのがポイント。
それにしてもSHE-JAの泣きは色あせませんね。

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