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Trial by Fire: Live in Leningrad / YNGWIE MALMSTEEN
失恋船長 ★★★ (2022-08-28 14:58:07)
いきなりOPのRISING FORCEをカットするという謎の選曲となったロシアでのライブコンサートを収録した一枚。当時はジミヘンの曲をインギーがやるのかと驚きと話題性を集めました。事故後の後遺症と戦うインギー、そんな不安な要素を微塵も感じさせないギタープレイ、過去との比較など無駄だと思わせた存在感にただただひれ伏します。
ジョーがいた効果も大きいのか、このライブではインギーのライブとしては比較的バランスの取れた演奏になっており、何でもかんでも俺様ではない。逆を言えば、俺様がインギーだろうと思う中毒者には少々物足りなさを誘発するだろうが、少々わざとらしい歓声を抜けば、実に生々しいライブ盤として楽しめますね。
リバーブの掛かった音像も会場にいるような錯覚を覚えるし、何よりジョーの荒さがライブっぽく感じる。
収録時間の関係でカットしたCRYSTAL BALLやRIOT IN THE DUNGEONSや今となっては貴重なFURYなど収録した完全版の発売を期待したくなりますね。
ジョー、インギーの二人にスポットが集まりすぎのライブ、個人的にはもっとヨハンソン兄弟にも美味しい場面を用意して欲しかった。淡々と刻むベースも職人肌で、ジッと支えているのも印象的ですね。
スターばかりではバランスが悪くなる。バンドというのは難しい生き物だよ。

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