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Custom Killing / RAZOR
失恋船長 (2022-10-06 00:31:45)
数年前まで聴いたのことのなかった過去のアルバム。周りの評判も悪く音質は最低、音楽性も迷走とらしくないとの評判が大勢を決していた。復刻盤を機にワタクシも向きあうことが出来たのですが、確かに世間の批評も頷ける一枚でしたね。この作品、BURRN!でもレビューがなかったらしく、リリースされていたのも知らないというファンが続出するほどだったと言うのも腑に落ちる展開でしょう。
やはりオープニングから11分、しかも無駄だと思えるイントロ部分なども含め、正直出鼻はくじかれた。
ハイテンションにツッコんでくる突貫スラッシュとも距離を置き、より深みのある音楽性へとシフトチェンジ、パワフルな剛直メタルへとの接近を図りつつも、このバンドらしいスピードはあるのだが、今回は安全運転に努めているの言うのが正直な感想だ。

オリジナル盤を聴いていないので比較は出来ないがリマスターして、この改善点ならばオリジナルはどうだったんだろう?と疑問符が付きまくるのだが、風呂屋で演奏しているのかとツッコみたくなるくらいエコーの掛かったミックス、隣町の盆踊りの音が漏れ聞こえてくような脆弱なサウンドプロダクションに腰砕けである。

看板シンガーのシープドックもやはり控えめ、いつもの常軌を逸した歌声は何処やら、そのテンションの低さは演奏にも繋がり見せ場が少ないです。今回、彼らのインタビューを呼んで、裏事情を知った今、これ以上の不満は吐露しませんが、レーベル側の怠慢には腹が立ちますね。

ある意味、正統派パワーメタル寄りのスタイルになったカミソリ集団。そのキレは大鉈を振り回す凶暴極まりない爆裂な攻撃力だっただけに、大人になりましたで済ませる事が出来るかで評価も大きく分かれるだろうが、個人的には、音質のショボさが視聴する意欲を下げるので、やはり厳しいです。レビューも手が止まりますよ。

最後のインストも絶対にいらないよなぁ。である。

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