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Blank Verse / ZERO NINE
失恋船長 ★★★ (2022-10-21 17:42:40)
フィンランドのメタルシーンを語る上では外すことの出来ない老舗バンドの2枚目。前作の評判を聞きつけイアン・ギランが快くプロデュースを担当、その効果はオープニングナンバーから見事に炸裂、まるでDPである。リッチー風のギターからオルガンとクラシックをロックへの邂逅、1stよりもDP風味を増量したのは賛否を分けるだろう、パロディと揶揄されない面はあるのだが、イアン・ギランのお仕事と言うことで好意的に受け止めて欲しい。
NWOBHMからの薫陶も受けた北欧マインドに満ち足りた古典スタイルは、垢抜けていない面はあれど、磨けば光るポテンシャルの高さを有しています。なぜ、このグループが今もって日本で取り上げられないのか不思議ですが?やはり批評家の目に止まるかが鍵なのでしょうね。BISCAYAがあんなに大騒ぎされるならば、このバンドだった負けていませんよ。むしろ出オチの向こうに対して、こちらはアルバム単位で勝負できる味があります。
DPのみならず、キーボードのいる編成はヒープからの影響も有しており、英国ロックが下地にあるのは明白でしょうね。そこに甘めのメロディが絡むことで北欧スタイルへと昇華するのだからお国柄は重要ですね。
今作の問題点、それは直近にアルバムをリリースしている為に、このアルバムようの楽曲がどれだけあったかが鍵を握っていた。玉不足を補填できるほどのキャリアはなかっただけに手持ち無沙汰感は大きいのだが、コンパクトな楽曲により乗りきった感が強い。
ギランプロデュースが早すぎたのかも知れませんが歴史に栄誉を刻んだのは間違いありませんね。
DPファミリーとしても注目でしょうが、初期型北欧スタイルに興味のあるマニアにはそそられる内容でしょう。

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