この曲を聴け!
ELF
ひょうすべ ★★★ (2022-11-08 08:03:46)
DIO「MASTER OF THE MOON」の前後から、
別のアーティストのアルバムにゲスト参加しているのをポツポツ見かけた。
自身のブランド価値維持の為、“自分の声は自分のアルバムのみ”と思っていたので「珍しいな~。」と思った。
そんな中、HEAVEN&HELL名義で“ロニーSABBATH”を復活させた。
そうか!その手があったか!
ならば・・・RAINBOW・・・・
いや。これは贅沢すぎる(←妄想なのになんで?)。
だったら・・・
ELFを復活させろ!
と思った。
私がELFに来るまでの道筋(ロニー限定)は、「虹を渡る覇者」→「HEAVEN&HELL」→「バビロンの城門」→「悪魔の掟」→「L.A./59」だった。
(もしかしたら、間に「ON STAGE」もあったかも・・・)
MSG→UFO
RAINBOW→DEEP PURPLE
WHITESNAKE→DEEP PURPLE
オジー→BLACK SABBATH
ロニーSABBATH→オジーSABBATH
と過去に戻っていった私にとって、
RAINBOW→ELFへ行くのは必然。
勿論、友人達に「俺。ここまで持ってるよ」と自慢したい部分があったことは認める(笑)。
もう判るよね。1枚だけお蔵入りした。
メンツがほぼ一緒ということから、「銀嶺の覇者」は少し後回しになった。
しかし、私の嗜好が変わったことにより、今では大好きになった。
ディオの自伝によれば、ELF復活のチャンスはあったようだ。
BLACK SABBATH在籍時にディオはソロアルバムの契約を結んでいた。
SABBATHの活動の合間にSABBATHとは違った形でアルバムを作ろうと思っており、
その中でELFのメンバーで何曲かと思っていたらしい。
しかし、結果として、このソロアルバムの契約が、バンド内での不和となり、SABBATHを脱退してしまう。
(このソロ契約が後のDIOとなるのだが)
さて、このELFだが、後のRAINBOWの母体になっている。(ELF側から見た場合ね。/笑)
しかし、RAINBOWともDEEP PURPLEとも違う音だ。
所謂“様式美”を期待して聴くと、愕然となるか、大笑いしてしまうかのどちらかだ。(経験者は語る)
ELFの目標はHUMBLE PIE。
ピーター・フランプトンがいた時だから、ルックスではない(笑)。
R&B、ブルースを英国でROCKさせたサウンド。
そう。スワンプロック、サザンロックと同じ成分だ。
60年代終わりから、英国ではアメリカ南部ブームが興っていた。
エリック・クラプトン、デイヴ・メイスン、ROLLING STONES、ジョージ・ハリスンが南部音楽に傾倒していった。
それに呼応して、アメリカ南部でも、ALLMANが1969年、SKYNYRDが1973年デビューしている。
新興のPURPLE RECORDSとしてはこれは見逃せない。
だがこの路線は、DEEP PURPLEではできない。
なので、この路線をELFに託したのではないだろうか。
アメリカ南部の音を英国人が体現したバンドがHUMBLE PIEであり、そこから透けるSMALL FACES。
この音をニューヨーカーが再現する。これがELFだ。
結果的にELFは売れなかった。
しかし、DEEP PURPLEやALICE COOPERとツアーを行ったことは、ディオの血肉となった。
ELFと言えばロニー・ジェームス・ディオとなるのだが、他のメンバーも、その後活躍している。(詳しくはWikiでね)
PURPLE RECORDSって、面倒見良いのね。
→同意