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今週のアルバム10選
失恋船長 (2022-11-15 12:38:55)
『スピードメタル戒厳令①後編』


①Vixen - Made In Hawaii
マーティー・フリードマンの歴史を語る上では外せないバンド
どこかで聴いたことのあるフレーズがアイデアも散見できるが
その先人達の影響力を隠さない清さもポイント
個性を磨きつつあるマーティのギターも面白い
荒削りだが他者のと違いを出そうと苦心しているが未消化だ
その青臭さも込みで今作は楽しんで欲しい
ハワイ在住のミュージシャンとは思えない哀愁のメロディとダークさ
初期スコーピオンズに近い音楽性だろう
女性シンガーというのも当時としては新鮮だった
No Remorse Recordsからの再発盤はボートラがタップリ収録されていますので楽しさも倍増です
朝日の当たる家スピードメタルヴァージョンも良いね






②United - Destroy Metal
まだゴリゴリのスラッシュをやる前の初期作
攻撃的なリズムと哀愁のツインリード
クールに疾走する様は関東メタルらしい
名曲SNIPERは個人的にはこのヴァージョンなんですよね
これを聴きすぎた
ヤサグレパンクメタルな匂いがするのも大好きです






③X Japan – I'll Kill You
たぶんこれがX初体験だったはずである
発禁確定の生首惨殺死体ジャケのおぞましさがエグい
後年あんなスターになるとは夢にもおもわなんだ
ガンズと同じで売れすぎたね
この時代の荒削りでお世辞にも上手いとは言えない彼らだが
メタルに対する忠誠心と野心は間違いなく光り輝いていた
大昔に大ファンという奴に飯おごりで譲ったのだが
今もっていたら相当な価値になるんだろうなぁ






④G.I.S.M. - Meaning Corrupted Trilogy
G.I.S.Mってパンクなんでしょうと先入観をもっていたら哀愁のギターサウンドに驚きました
ランディ内田の紡ぐメロセンスは日本人の琴線に触れまくるモノ
そのクラシカルテイスト溢れるギターはリッチーというよりもランディー・ローズだろう
上手い下手では語れないそのセンスにグッと掴まれます
吐き捨てるダーディーヴォイス
今なお海外のマニアから神格化され崇拝される日本のバンド
裏番長ではありますが今の若い人にも通用するでしょうね
妖しげでダークなメロディにパンクメロデイックデスメタルと形容したくなるでしょうね
なんと言っても1987年の時点で誰にも属さない個性を確立していた
もっと評価を受けるべきバンドであり音楽性だ







⑤Grave Digger - The Reaper
紆余曲折を経て復活を果たしたドイツの老舗パワーメタルバンド
そのパワーは健在にメロディアスさとスピードに磨きを掛け復活の狼煙を掲げた
今聴いても熱くなるオープニングナンバー
彼らよりもハードでテクノロジーの恩恵を受けまくったバンドを沢山しっているが
今作が放つメタルに対する忠誠心と純粋無垢な音楽性をワタクシは知りません
バカバカしいばかりに力の入ったサウンド
ヘヴィメタルという言葉が最も似つかわしいサウンドであろう

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