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Freedom / JOURNEY
火薬バカ一代 ★★★ (2023-01-13 01:08:33)
JOURNEYが11年ぶりに発表した待望のニュー・アルバム。…なんですけども、全16曲収録(日本盤のみのボートラ含む)、ランニング・タイム70分オーバーという、ウチの近所の国道を行きかってる土建屋トラックも顔負けの過積載っぷりにいきなりテンション・ダウン。こっちとしては8曲入り程度のボリュームで構わないので、5年に1枚ぐらいのペースでアルバムをリリースしてくれた方が嬉しいんだけどなぁと。
尤も、今回はコロナ禍に加えて、ロス・ヴァロリー&スティーヴ・スミスの解雇というバンド内部のゴタゴタが重なってしまった止む得ない事情があったことは重々承知しておりますし、何より、ニールの伸びやかなG、叙情性と透明感を増幅するジョナサン・ケインのKey、それに上手いVoとに彩られた優れた楽曲を揃えて、聴き手に「待った甲斐はあった」と思わせるクオリティの作品をちゃんと提供してくれる辺りは流石JOURNEYですよ。
収録曲数の多さに加えて、中盤に並ぶハード・ナンバーにフックが乏しい、その手の楽曲だとアーネル・ピネダのVoが馬力不足(プロダクションもリバーブ掛け過ぎじゃない?)等、通して聴くとどうにも印象がボヤけてしまう弱点は指摘しておきたいところではありますが、とはいえ、イントロが“SEPARATE WAYS”を彷彿とさせる②、躍動感溢れる③、JOURNEY印の感動的なバラード④、美しくメロウな⑧、新たなアンセムになり得る魅力を秘めたキャッチーな⑫、本編を壮大に締め括る⑮etc.と、こちらがJOURNEYに期待する水準をきっちりクリアしてくれていることも間違いない1枚。王者の帰還を祝して、また次作はもっと短いスパンでのリリースへの期待込みで★3つ進呈させて頂きます。

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