この曲を聴け! 

Balance / BALANCE
失恋船長 ★★★ (2023-01-21 11:44:26)
このバンドとしては1stの方が有名でありセールスも上げている。スタジオミュージシャンとして腕を鳴らしたボブ・キューリックとダグ・カツァロス、ポール・スタンレーのソロに参加した事が二人を結びつけたとも言われるが、既にキャリアのあるぺピー・カストロが顔となり契約を掴んだと言われている。

個人的にはクールでハードな2枚目から先に知ったので、今作に対するイメージは柔和、少々コマーシャル性が高すぎるのだが、角度を少し変えるだけで評価は大幅に変るのが印象的でしたね。嫌みのない爽快なサウンド、キャリアに裏付けられたアイデアとセンス、そのツボを押さえたアレンジの妙味は、極上の癒やしを与えてくれます。また聴き進むにつれてアーティステックな感性を見せつけられます、ギターとキーボードもお互いを高め合うように拮抗しながら主張。ソフトケイスされているようで、独特の緊張感があり、売れ線志向ではあるが、それがマイナスには働きません。こういうテンションの音楽は日本から生まれませんね。
ホンモノの男達が作っているから様になる。作業BGMとして流れていかない引っかかりが個人的にはありますね。

疲弊した耳を癒やすのにピッタリのサウンド。一般的な人には、このギターでも十分にヘヴィだと感じるのですから、このバンドをAOR系として再発した販売元の気概に心打たれました。埋もれさせちゃダメなヤツなんですよ。

特に⑤は秀逸、そこから⑥へと流れる展開が凄く印象的、このロックあり、ポップスあり、ジャズ、ソウル、ファンクと言ったスタイルを曲毎に配合を変え聴かせるスタイル。叩き上げの男達によるパフォーマンスに魅了されますよ。TOTOやSTYXとか好きな人もハマるでしょう。

→同意