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MOLLY HATCHET
ひょうすべ ★★★ (2023-02-28 07:55:26)
MOLLY HATCHET
国内盤表記はモリー・ハチェット。日本人には言いにくいバンド名だ。

MOLLYとは、人の名(女性)、HATCHETとは手斧のこと。
メタル界でよく使われるAXEとの違いは、片手で持てる(HACHET)か、両手で持つか(AXE)の違いだ。

17世紀の女性斧殺人鬼 Hatchet Molly からバンド名は付けられている。
バンド名の由来、アルバムジャケットから、ドラマティックなHMバンドと思われがちだが、
彼らはサザンロックバンドだ。

武骨、豪快、土埃、泥臭さ

サザンロックとは、アメリカ南部産のブルース、カントリー、ソウル、ゴスペル、R&Bを英国から逆輸入されたロックのフォーマットで、ブレンドしたものだ。
バンドによってそれぞれの配合が違っているのが特徴である。
スワンプロックとの違いは、それを南部出身者がやっているかどうか。

その他にも、

出身地愛に満ち溢れた楽曲があること。

「うちの"Free Bird"的」1曲を持っていることも特徴。
そして、1年中ライヴをしており、ライヴは盛況だがアルバムが売れないことも特徴だ(笑)。

MOLLYの場合は、HRの割合が多く、HM風のダイナミックな展開も多いこともあり、B!誌でもアルバム評に取り上げられていた。アルバムジャケットは、王道HM系みたいだけどね。

現在まで14枚のスタジオアルバムを出しているが、
5thまでは、トリプルギター。6th以降はツインギター&キーボード体制
6thでエピックを離れ、キャピトルと契約をしたものの、7thがチャートに入らず、レコード契約がなくなってしまう。
7th後の「Greatest Hits(新曲2曲)1990年」で一度活動を休止(解散?)。
ほどなく再始動したが、次のレコード契約まで6年を要しており、8thの時にはオリジナルメンバーが1人もいない状態だった。

さて、私がこのバンドの音と出会ったのが、ちょうどジューダスやメイデンにどっぷり浸かっていたいた時、
中古レコード屋で2nd「魔人の斧」を発見。激安だったので購入。
記憶のある限り、初めてのジャケ買いだったと思う。

そのジャケットから、拳を振り上げヘドバンする“漢メタル”“正統派メタル”だと思っていたが、
流れてきたのは、ワイルドだったがロケンローだったので、そのギャップに驚いたと同時に落胆した。
しばらくは、そのジャケットをステレオルームに飾るだけの観賞用アルバムとなっていた。
(たぶん手放した奴も、同じ想いだったんだろうな~)

そんな私が、急に興味を持たのが、B!誌にて「MOLLYにボビー・イングラムが加入している」ことを知った時。
ご丁寧に元CHINA SKYとの前置詞があった。

CHINA SKYって、“なりそこないJOURNEY”、“君炎じゃない方”だよね?!

私の中では、BLACKFOOT『革命と反乱』的化学反応が起きるのではないか・・・
と期待値がUPした。
(ちなみにDANNY JOE BROWN BANDを知ったのは、もうちょっと後)

そこで手に入れたのが、当時発売されていた「Devil's Canyon」だった。
基本は南部産のR&R。それをハードに奏でている。
そして最低1曲はHM的展開をする曲があり、これがひょうすべにはツボだった。
ヨーロッパ(ドイツ)のレーベルへ移籍したことの影響だろうか、
なんとなく武骨なACCEPT、曲によっては野暮ったいIRON MAIDENに感じられたからだ。

ん? 彼らのデビューが1978年。

N.W.O.B.H.Mより前ではないか!

メイデンは1980年デビュー。

これはもしかして・・・・・


これ以上は言い過ぎだね(笑)。
→同意