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Hotel California / EAGLES
ひょうすべ ★★★ (2023-07-27 10:30:54)
ロックに興味を持ったら、感想はどうあれ、必ず通らなければならない、必携・必聴の1枚。

"EAGLESはロケンロー”と散々書いたが、彼らが追い求めていたロックとは・・・・

『一分の隙のないロック』

だったのではないだろうか。
それを追い求める為、レコーディングに時間がかかってしまったようだ。
→決して隣のスタジオでBLACK SABBATHが轟音でレコーディングしていたからではない(と思う/笑)。

EAGLESには、不安要素しかなかった。
前作で初めて全米№1を獲ったが、バーニーが脱退した。
メンバー(特にヘンリーとフライ)が追い出した訳だから、メンバーに不安はない。
EAGLESメンバーは、あくまで「俺たちはロケンローバンド」と主張しているが、周りから見れば、強力なボーカルハーモニーを生かした、カントリーロックバンド。
そこから、ハーモニーの1人が抜けてしまう訳なので、これは不安要素でしかない。

よりによって、新加入はジョー・ウォルシュ。ロックでファンキーなギタリストだ。
ソロで一本立ちをし、自由で気ままな音楽表現をしている人材が、果たしてバンドの一員になることができるのか?
しかもEAGLESは、ライヴでは、即興を許さないバンド。レコード通りの演奏を求めるバンド故、ジョーの加入は不安要素でしかない。
どれくらい不安だったのは、レコード会社が「THEIR GREATEST HITS 1971-1975」を勝手に出したことで判るでしょ。

前作で拡散し過ぎた音を、このアルバムでは、最初に作った①"Hotel California"テイストに合わせて作っているのが特徴で、
アルバム全体に統一した寂寥感(せきりょうかん)が漂う。
どこかの雑誌でこのアルバムを “連作短編集”と例えていた。上手い事いうな~。

これも売れた。アメリカだけで1,700万枚。全世界で3,200万枚を売り上げた。
(現在は、アメリカだけで2,600万枚だそう)
ただ、マイケル・ジャクソンが現れるまで、「己の敵は“昔の己”」だったことも追記しておく。(「THEIR GREATEST HITS 1971-1975」のことね。)
前作のベスト盤、今作と爆発したヒットをだしたEAGLESは約1年に渡る大規模なライヴを展開。
このライヴが原因でマイズナーが脱退となってしまう。

ビックバンドって、いつも脱退はベーシストだよね。
→同意