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Lancia / LANCIA
失恋船長 ★★★ (2023-10-29 16:56:58)
リリースは1992年、日本では遅れて翌年に販売されたが、時期既に遅しと言われても仕方が無いようなサウンドを披露。懐かしい雰囲気満載のドライブするロックナンバーは、アメリカンなハードサウンドを良心とも呼べるモノであり、メインストリームに押し上げているが、見た目だけではない腕のあるメンツと粒だった楽曲を揃え、時代が違えばヒット間違いなしの音楽性だったろう。
ヘアメタル勢の中には、完全に青田買いの実力不足バンドが多数存在した。
都市伝説のように、困り果てたプロデューサーが馴染みのアーティストに差し替えでプレイさせていたという時代があったアメリカの歪んだ音楽市場。そういうことの慣れの果てがメタルバブルの崩壊に繋がるのだが、いずれにしろ西側に与するメディアのやり口にウンザリさせられますね。
適度にハードでヘヴィ、セクシーで男臭いサウンド。ドライだが粘土のある情念とパワー。売れ線になびかない本格派のサウンドというのは、そう滅多にお目にかかれませんよ。見かけたら迷わず手に取って欲しい一枚です。
LANCIAで検索しても車ばっかり引っかかるのも運の無さだよなぁ。
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