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Phantom 5 / PHANTOM 5
失恋船長 ★★ (2023-10-29 17:05:51)
マイケル・ヴォスがプロデュースにギターを担当と、彼がバンドのイニシアチブを握っているのだろうか、歌い手はクラウス・レスマンときて、ベースには大御所のフランシス・ブッフホルツという布陣。この実力派ジャーマンスーパーロックグループの登場に大きな期待をするのだが、全体的には無難なメロディックメタルに落ち着いている。
各メンバーが用いる今の要素を加味して、どんな音になるのかと思ったらノスタルジックなサウンドに収まっている。そこが評価を分ける最大のポイントだろう。それこそ、俺達が求めるPHANTOM 5 なのか、このメンツが揃うのだから突き抜ける何かが必要だと感じるか、その点に尽きるのですが、そつなくこなしているので十分に及第点は超えています。
個人的には期待しすぎたので、やや単調に感じてしまった。一曲の完成度は高いのだがアルバム単位になると印象に残らない場面があったりと、なんだか順番が損しているみたいな気持ちになるのだが、堅実さが最大の魅力なので、安心して聴いていられるのは間違いない。疲弊した耳を休めるのに丁度良いハードサウンドだろう。

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